(ご来院前に)外へ出る猫ちゃんの対応

 最近、マダニの媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症)について獣医療関係者への感染事故が報道されました。その後もSFTS感染に関する報道は増加傾向にあります。

SFTSは、犬よりも猫での発症が多いとされており、マダニから直接、あるいは感染した犬猫を介して人へ感染するリスクがあります。特に、ノミ・マダニ予防を行っていない外に出る猫は、感染・発症リスクが高くなります。

当院では、現時点で以下の様な対応を行なっております:

  • 犬・猫ともにノミ・マダニ通年予防の推奨(これまで通り)
  • 「元気がない」「熱っぽい」「食欲がない」などの症状がある猫ちゃんは、車内でお待ちいただき、スタッフが手袋を着用のうえで対応します
    *特に、外に出る/ノミ・マダニ予防がされていない場合
  • 診察室の定期的な除染の実施

 また、春の繁殖期を終え外で生まれた子猫の保護相談が増加しています。保護したばかりの猫や外に出る猫ちゃんでの受診をご希望の方は、必ず事前にご連絡ください。
※事前のご連絡がない場合、感染対策の準備ができず、診察をお受けできないことがあります。
 わんちゃんであっても外に出る機会が多く、ノミ・マダニの寄生が疑われる場合には、受診前に必ずご連絡ください。

 ご家族と動物たちの健康を守るのと同時に、獣医療スタッフが安全に診療を行えるよう、慎重に対策を検討しております。
皆さまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。