予防項目
ノミ・マダニ
「痒い」だけじゃない病気の予防に重要な寄生虫
ノミ
室外では草むらや野生動物の体表、室内ではカーペットやベッドなどに潜む寄生虫です。気温13℃以上で活動性があるため、暖房の効く室内では年中活動可能です。
ノミの体内には瓜実条虫という別の寄生虫がおり、動物が体を舐める際に体内に取り込まれ消化管内に寄生し糞便を汚染します。
当院での対応は
- スポット剤
- おやつタイプの飲み薬
によるノミの駆虫と予防が可能です。
※ノミ取り首輪、市販スポット剤の一部は効果が不十分。要注意です!
瓜実条虫はノミ・マダニ対象の予防薬では対応できません。
ノミ予防を行うことが、総合寄生虫予防薬として瓜実条虫の予防につながります。
マダニ
室外では河川敷、山林から身近な公園まで広く生息しています。吸血後は写真の様にパンパンに膨らんだ姿で見つかることがありますが、むやみに取ってはいけません。
名前は広く知られた寄生虫ですが、マダニの体内には様々な病原体が存在し人にも感染する人獣共通感染症を媒介するなど実は恐ろしい寄生虫です。
当院での対応は
- スポット剤
- おやつタイプの飲み薬 によるマダニの駆虫と予防が可能です。
マダニが媒介する感染症が見つかった場合はノミ・マダニ対象の予防薬では対応できず、注射薬や飲み薬、状況により入院などで対応します。
フィラリア
感染するとかなり厄介な寄生虫。総合寄生虫対策で通年の予防を!
フィラリア
フィラリアは蚊が吸血する際に体に取り込まれる寄生虫で、犬も猫も犬糸状虫という寄生虫が病気を引き起こします。実は犬と猫ではフィラリアによる症状は異なりますが、発症すると命に関わる場合があると言う点ではどちらも注意です。
媒介する蚊の出現時期を考慮して5月-12月の8ヶ月間が最低予防期間です。
当院での対応は
- スポット剤
- おやつタイプの飲み薬 によるフィラリアの駆虫と予防が可能です。
- 通年予防以外はその年の投与前にフィラリア抗原検査を実施
ノミ・マダニとあわせた総合寄生虫対策としての通年予防が推奨されています。
混合ワクチン
犬猫にはワクチンの接種により予防が出来る重要な病気があります。
接種の時期、回数と継続の仕方は獣医師とご相談できます。
混合ワクチン
コアワクチン:感染・発症すると致死性の高いウイルスのワクチンを含み予防が必須とされます。
ノンコアワクチン:生活環境などにより感染・発症リスクが上昇し予防が推奨されます。
複数のワクチンが一つの注射薬に入っています。そのため混合ワクチンと呼ばれています。
*は希望の方のみ。ワクチンの在庫がない場合もありますので事前にお問合せ下さい。
当院での対応は
- 生後6-8週に1回目接種。以降、約4週ごとに2-3回追加接種を行います
- 継続接種は1年ごとまたはワクチン抗体価測定を併用した3年ごと
- 疾患やアレルギーなど理由がある場合、接種猶予証明の発行
※トリミング・ホテル利用には1年以内の接種またはワクチン抗体価の測定証明が必要。詳しくは当院へお問合せ下さい。
狂犬病ワクチン
犬で法的に接種が義務付けられているワクチンです。
飼育する場合接種は必須となります。
狂犬病ワクチン
生後91日以上の犬には、狂犬病予防法により初回登録と一年ごとの予防接種義務があります。発症すると犬も人も致死率が高い病気ですが、飼い主と行政の協力によって日本は清浄国(犬への感染がない国)となっています。
生後91日以上の犬には、狂犬病予防法により初回登録と一年ごとの予防接種義務があります。発症すると犬も人も致死率が高い病気ですが、飼い主と行政の協力によって日本は清浄国(犬への感染がない国)となっています。
当院での対応は
- 狂犬病ワクチンの接種
- 行政への申告の代行と鑑札・注射済票のお渡し
- 疾患やアレルギーなど理由がある場合、接種猶予証明の発行
※トリミング・ホテル利用には有効な鑑札または注射済票の確認が必要。
避妊・去勢手術
犬と猫のどちらでも予防的に行う手術です。
麻酔は必要ですが、健康と飼育における目的をもって行います。
避妊・去勢手術
※性ホルモン分泌に関連する行動や疾患の予防効果は100%ではありません。適切な時期に行うことで予防効果が高まるため獣医師へご相談下さい。
当院では、特に繁殖の目的がない子では避妊・去勢手術を勧めています。
1歳前より見られる性ホルモンに関連する行動、高齢になって未避妊・未去勢に関連する重篤な疾患が起こり「やっておけば良かった…」と飼い主様が言われることは多いです。
生後約6か月ごろに日帰りでの手術を行いますが、発育を見つつ事前診察・検査と併せて負担の少ない時期を相談して実施します。
当院での避妊・去勢の対応は
- 事前診察。潜在精巣(陰睾)、臍ヘルニア、乳歯残存の有無など追加手術の必要性を確認。※必要な場合、避妊・去勢と同時の手術を提案します。
- 術前検査として血液および尿検査を実施。
- 診察と検査結果により手術が可能であれば実施日を予約。
- 手術当日は朝に来院、昼に手術を実施し、夕方に帰宅。
- 1〜2週間後を目安に抜糸を行います。
マイクロチップ
販売される犬猫への装着が義務化となります。
病気の予防ではなく、災害時を含めた迷子・飼育者不明への予防策です。
マイクロチップ
マイクロチップは生体に適合する素材で作られた埋め込み型の電子番号札です。
電池はありません。
災害時や迷子などで保護された場合に動物と飼育者の登録情報の確認が可能となりますが、GPSのように動物の位置情報が分かるものではありません。
装着だけではなく、情報の登録申請まで行うことで登録内容がデータベースに反映されます。
当院での避妊・去勢の対応は
未装着の場合
- ISO規格のマイクロチップの装着対応。
※犬で生後2週齢、猫で生後4週齢以降を目安に装着が可能です - 「マイクロチップ装着証明書」をお渡ししますのでご自身でお手続き下さい。
※登録申請まで行わないと情報の登録がされません。
装着済みの場合
- マイクロチップ装着の有無、マイクロチップ番号の確認
※内容確認は行えません。
健康診断
体調に変化がない時の健康診断こそ病気に備えるための情報が詰まっています。
健康診断
どんな子でも健康診断の結果は年齢とともに少しずつ変化していきます。
普段の生活だけでは分からない体の変化を知っておく事は、長寿化が進む動物たちへの大切なケアのひとつだと考えています。
どんな子でも健康診断の結果は年齢とともに少しずつ変化していきます。
普段の生活だけでは分からない体の変化を知っておく事は、長寿化が進む動物たちへの大切なケアのひとつだと考えています。
当院での対応は
- 身体検査に加えて年齢や体調に合わせた健康診断セット、検査項目を提案します。
- 血液検査、尿検査、便検査、超音波検査、レントゲン検査など各種検査に対応しています。
※正確な検査のために食事は、午前予約…前日夜、午後予約…当日朝までとしてください。 - お得な健康診断キャンペーンも定期的にお知らせから案内致します。
料金や健康診断のご予約など気軽にお問い合わせ下さい。