耳科診療を強化しました!

こんにちは、院長の服部です。

当院では耳科診療の強化のため耳用の硬性鏡=オトスコープを導入致しました。
実は先行して当院instagramに掲載してあり、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。
実際の耳の中の動画も載せているため、まだの方はぜひご覧ください。

オトスコープによって出来る事は大きく2つです。

オトスコープ本体



①耳の中(外耳~一部中耳)の観察・記録
耳道内の赤み・耳垢・異物・腫瘍の確認
獣医師だけが見る耳鏡と違い、動画で記録後にモニターに映して飼い主様も一緒に耳の中を確認できるのが最大の特徴です。
「耳の中で何が起こっているのか?」をより理解しやすい形で提供することが可能です。
下の画像の様に鼓膜まで観察することも出来ます。
より病状にあった飼い主様にも分かりやすい説明と治療を行うことが可能となります。

②耳道内処置の実施
耳道内の洗浄 異物の除去 出来物の生検など

鎮静・麻酔下での施術が基本となりますが、オトスコープに専用の鉗子を用いることで耳の中の異物・出来物などに広く対応できるようになります。異物が原因になっている場合など、難治性の外耳炎に対する新たな治療選択肢にもなります。
良い場合では、外耳炎で耳道の切除しかないと言われている子でも耳を残して治療をしてあげられることもあります。

耳道内の観察であれば通常の診察時に併せて実施できる場合がほとんどです。
外耳炎などがひどくなければ耳道の観察自体で痛みを伴うことはなく体に優しい検査であることも重要です。
新しい器具も用いて、より治療成功率の高い耳科診療を求めていきます。

特に岐阜県内でわんちゃん、猫ちゃんの皮膚科・耳科診療にお悩みの方はお力になれることもあるかと思います。
ご相談下さい。