ステロイド皮膚症の治療例

こんにちは、院長の服部です。
皮膚科診療での治療例の子をホームページに載せるのをすっかり忘れていました…
当院インスタグラムに治療のお話で出てくる写真も皮膚科診療で来院・治療された子たちです!
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皮膚科診療の中でよく使われるステロイド外用剤による副作用を紹介します。
*適切に使えば良いお薬です、ステロイド=悪い薬では全くありません。

まだ若いパグの子ですが、別の病院にてアレルギー性皮膚炎の治療中とのことでした。
もらった塗り薬を使っているが腹部の赤みがひどくなる一方で全然引かないとのことで来院されました。

来院時の写真が以下の様になります。

なかなかひどいですよね

①真っ赤になり
②皮膚が薄くなり
③鱗屑(フケ)が多く出ていたこと

さらにはかかりつけからの処方で
④ステロイドの外用剤を処方されて使用していた
以上のことからステロイド外用剤による副作用が疑われました。

皮膚検査では球菌の感染を併発していましたので、細菌性皮膚炎を伴うステロイド皮膚症と診断しました。

飲み薬は使用せず外用剤による治療を続け、皮膚はどんどん改善していきました。
2ヶ月後の腹部の写真が以下の様になります。

ステロイドの外用剤は当院でもよく使用するお薬です。
しかし、適切な部位、期間、ステロイドの強さ、投薬回数、投薬方法を守らないとこの様に副作用に悩まされる結果になります
当院へ紹介診療・セカンドオピニオンでいらっしゃる患者さんにもたびたび見られる疾患です。

おうちの子で、ひょっとして…!と思われる方はどうぞご相談下さいね。